WTF経済 ―絶望または驚異の未来と我々の選択

本(ビジネス、科学、経済など)

前回に引き続き、たまたま手に取った本がまさに自分が求めていた情報満載であった。
いつものオライリー本の装丁ではなく目立つ黄色の表紙。
なんと500ページ。
面白くて一気に第6章まで読んだけどそれでも1/4。

これはIT業界に携わる人間はエンジニアもデザイナーもディレクターもみんな読むべき。

印象に残ったエピソード。

・あるコラムニストがイベントで聴衆に話した。
「IBMの創業者の息子で二代目社長だったトーマス・J・ワトソン・ジュニアは『コンピュータは全世界で5台しか要らないはず』と言った。皆さんは今ではこれが間違いだったとご存知ですよね?」
聴衆は何億台も出荷されているPCを思い浮かべて笑った。
しかし、その後衝撃的なオチが待ち受けていた。
「彼の答えは4台多すぎたのです」

→まさに今のクラウド時代を象徴するエピソードである。

・Amazonは初めの頃上級社員もカスタマーサポートの社員と二人一組となって客からの電話を受けた。
「はい、ジェフ・ベゾスです。どうされましたか?」
客は相手がCEOだとは思わずに「買ったテーブルの天板に傷が付いてるのよ」と文句を言った。
ベゾスが「新しいものを今代わりにお送りしました」と答えると隣にいたサポートスタッフが
「あのテーブルはいつも傷が付いて送られるんです」と言った。
調べてみると梱包が不十分でいつも傷が付いてしまってたのだ。
カスタマーサポートが把握していた問題が全く共有されていないのがこの事によって明確になったのだ。

→Amazonは知られていないけど地道な改善努力を沢山続けている。その事がよくわかるエピソード。

この他にも特にUberやAirbnbといったマッチングプラットフォームについてやLinuxなどオープンソースについての言及も多い。

こういったマッチングプラットフォームについて
・技術的にはWEBに詳しい人であれば誰でも作れる。問題は市場を作れるかどうかだ。
と書いてあったのは正に今自分が一番苦しんでいるところなのでグサリと来た。

(追記1)
・グーグルには「ロングクリック」と「ショートクリック」という概念がある。
検索結果をクリックして帰ってこなければその結果に満足したという事。
しばらくして帰ってきたら満足度はイマイチですぐに帰ってきたらまったく期待した情報ではなかった証拠と判断できる。

これからのIT業界の未来を知る上でこの本は必ず読んだほうがいい。