世界で最も美しい問題解決法 ―賢く生きるための行動経済学、正しく判断するための統計学
2018年10月28日

まだ読み出したところですが・・
一言で言うと行動経済学の本ではあるのですが、アメリカ人のこの手の本は非常に情報量が多い。
経済学や最新ビジネスに関する本は日本人の本を読んでも糞の役にも立たないので絶対にアメリカ人の翻訳本を読むべきである。
情報量が多いだけではなくアメリカ人の経済学や心理学の本は数多くの実験に基づいて書かれている。
つまり著者の思い込みや勝手な考えではなくちゃんとデータの裏付けに基づくものである。
最近は行動経済学の本も沢山出すぎて食傷気味ではあるが、例えば同じ人間心理を分析する実験でも西洋人と東洋人とでは違うことがこの本では示されている。東洋人はコンテキスト(文脈)を重視するなどがその一例である。
だから本来は日本人の書く行動経済学の本も実験データに基づいて書いて欲しいものだがそのような面倒なことをしている人間は見かけない。
本書は地球規模の環境問題から日常の身近な問題、下世話な話題まで含めて人間心理からどのような結果が導き出されるのか数多くの例が挙げられている。
前述の通り非常に情報量が多い本なので読み応えがある。